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除夜の鐘

地福寺の除夜の鐘は、どなたでも撞くことが出来ます。

​一年の締めくくりは、地福寺の鐘を撞いて新たな年を迎えましょう。

除煩悩夜の鐘

 除夜の鐘は、「除夜」とはどういう意味でしょうか。

年末は寝る間もないくらい新年を迎える準備で忙しい・・・寝る間もない・・・夜がない・・・夜を除く・・・「除夜」?

いえいえ、そういう意味ではありません。「除夜」は正式に「除煩悩夜」を略して「除夜」となりました。

煩悩を除く夜。108あると説かれる煩悩を自分の心から消し去る思いで鐘をつくところから、「除夜の鐘」が始まったと言われます。

仏教を説かれたお釈迦様は、“苦しみを無くしたい”というところから仏教を求めました。そして悟りを開かれたのです。

では、苦しみとは何でしょうか。

私たちは執着というものを持っています。“〇〇となるだろう”“〇〇となるべきだ”という心です。

例えば、旅行に行く日の朝、外に出ると雨が降っています。「なんで雨やねん!」・・・そう心に思う方は多いのではないでしょうか。これは、どこかで“旅行の日は晴れるだろう”と思っているのです。

その思いが執着となり、イライラしたり、苦しみとなるのです。

仏教では執着を煩悩と言います。そして、煩悩を打ち消した状態を悟りと呼んでいるのです。

仏教の説く苦しみは、外から来るのでなく、自分の心の内側から来ると説かれるのです。

少しでも苦しみの生まない心を求め、除夜の鐘を撞いてみてください。

​合掌

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